トイレ(排便)の回数が増えた
トイレ(排便)の回数が増えた
排便回数が増えた状態は、医学的には頻便(ひんべん)と呼ばれます。健康な成人の排便頻度は一日に3回から、三日に1回程度の範囲内とされていますが、これまでの自分の習慣と比較して明らかに回数が増加し、日常生活に影響が出るような状態を指します。
排便回数の増加は、腸の動き(蠕動運動)が活発になっている場合や、直腸の知覚が過敏になっている場合、腸管内に炎症や腫瘍が生じている場合などに起こります。
排便回数の増加と関連する疾患
「何度もトイレに行きたくなる」「排便してもすっきりしない(残便感)」「便が出そうで出ない感覚が続く」といった訴えが多くみられます。一度の排便量が少なく、少量の便が数回に分けて排出されるケースもあります。
朝起きてから数回の排便が集中する、食事を摂るたびに便意を催す、緊張する場面や外出直前に回数が増えるといった特徴がみられることがあります。夜間に便意で目が覚めるような場合は、内視鏡検査による確認が推奨されます。
排便によって腹痛が軽快する場合は、腸の機能的な変化が関係していることがあります。腹部膨満感、おならの増加、吐き気を伴うこともあります。
急激に回数が増えた場合には、脱水症状や倦怠感が現れることがあります。慢性的な経過の中で、体重減少、微熱、貧血(顔色が悪い、動悸、息切れ)などを伴う場合は、内視鏡検査による確認が推奨されます。
排便回数が増える背景には、以下のような疾患や状態が考えられます。
検査で炎症などの異常がないにもかかわらず、腹痛を伴う便通異常(下痢や頻便)が続く疾患です。精神的ストレスが関係し、腸が過敏に反応することで回数が増加することがあります。
特に直腸やS状結腸に腫瘍ができると、便の通り道が狭くなったり、神経が刺激されたりすることで、便意を頻繁に感じるようになることがあります。便が細くなる、血便が出るといった症状を伴うことがあります。
腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じる疾患です。頻便、血便、腹痛が特徴で、若年層での発症もみられます。
大きなポリープが直腸付近にあると、異物感として感知され、残便感から排便回数が増えることがあります。
細菌やウイルスの感染により、腸粘膜に急激な炎症が起こり、下痢や頻便を伴います。発熱や嘔吐を伴うことが一般的です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などでは、全身の代謝が上がることで腸の動きが活発になり、軟便や頻便の原因となることがあります。
排便回数が増えた原因を確認するため、以下のような検査を行います。
主な検査方法
排便回数の増加が続く場合は、内視鏡検査による確認が推奨されます。
頻便を「お腹が弱い体質」や「加齢」と考える前に、内視鏡検査で原因を確認することで、症状に応じた対応につなげることができます。特に40歳以上で大腸検査を受けたことがない方は、検査をご検討ください。
当院は東新宿駅徒歩30秒・新宿三丁目駅徒歩8分と、新宿エリアからアクセスしやすい立地です。症状や検査結果に応じて内視鏡検査をはじめとする各種検査をご提案し、必要に応じて連携する基幹病院へのご紹介にも対応しています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。