大腸粘膜下腫瘍
大腸粘膜下腫瘍
大腸粘膜下腫瘍(SMT:Submucosal Tumor)は、大腸の表面を覆う粘膜よりも深い層(粘膜下層や固有筋層など)から発生し、粘膜を内側から押し上げるように盛り上がる病変の総称です。一般的な大腸ポリープや大腸がんが表面の粘膜から発生するのに対し、粘膜下腫瘍は表面が正常な粘膜で覆われているのが特徴です。多くは無症状で、大腸内視鏡検査などで見つかることがあります。
脂肪の塊である「脂肪腫」のような良性のものから、「神経内分泌腫瘍(NET)」や「消化管間質腫瘍(GIST)」のように転移や再発のリスクを伴うものまで、さまざまな種類があります。発見された際には内視鏡検査や超音波内視鏡(EUS)、CT検査などを組み合わせて種類を確認し、経過観察でよいか、内視鏡治療や外科的手術が必要かを判断します。
大腸粘膜下腫瘍は、サイズが小さいうちは自覚症状を引き起こすことがほとんどありません。表面が正常な粘膜で保護されているため、便潜血検査でも陰性となることが多くあります。
大腸の壁は、内側から外側に向かって「粘膜」「粘膜筋板」「粘膜下層」「固有筋層」「漿膜下層」「漿膜」という多層構造をしています。一般的な大腸がんは最も内側の「粘膜」から発生しますが、大腸粘膜下腫瘍はそれより深い「粘膜下層」や「固有筋層」などから発生する腫瘍の総称です。
代表的な腫瘍の種類
内視鏡で観察した際に、「表面が正常な粘膜で覆われた、なだらかな半球状の隆起」として見えることが特徴です。見た目からある程度の種類を推測することができます。
黄色みを帯びており、内視鏡の鉗子で押すとクッションのように柔らかくへこむ「クッション・サイン」がみられることがあります。
直腸に多く発生します。表面がわずかに黄色や白色を帯び、硬く、中心部にわずかなへこみ(陥凹)を伴うことがあります。
固有筋層という深い層から発生するため、表面は周囲の粘膜と同じ色調で、硬く、可動性に乏しいことが特徴です。
大腸粘膜下腫瘍の多くは明確な原因が解明されておらず、細胞の変化などによって偶発的に生じると考えられています。
特定の腫瘍に関連する要因
表面が正常な粘膜で覆われているため、通常の組織検査(生検)では腫瘍細胞まで届かず、確定診断がつきにくいことがあります。そのため、以下の検査を組み合わせて評価します。
主な検査方法
腫瘍の種類(良性か悪性か)、大きさ、発生している深さによって、治療方針は以下の3つに分かれます。
経過観察
内視鏡的切除(EMR・ESD)
外科的手術
大腸粘膜下腫瘍は無症状であることが多いため、便潜血検査などで異常を指摘された場合や、40歳を超えて一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない方は、スクリーニングとして検査をご検討ください。以前の検査で粘膜下腫瘍を指摘されて次回の検査時期の指示を受けている方は、症状がなくても受診することをお勧めします。
これらの症状がある場合は、腫瘍が大きくなっているか、表面が崩れて出血している可能性があります。消化器内科で大腸内視鏡検査による確認をご検討ください。
当院は東新宿駅徒歩30秒・新宿三丁目駅徒歩8分と、新宿エリアからアクセスしやすい立地です。症状や検査結果に応じて内視鏡検査をはじめとする各種検査をご提案し、必要に応じて連携する基幹病院へのご紹介にも対応しています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。