潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative Colitis)は、大腸の最も内側にある粘膜に慢性の炎症や潰瘍が連続的に発生する原因不明の疾患で、厚生労働省の指定難病に定められています。同じ炎症性腸疾患(IBD)であるクローン病と並び、比較的若年層での発症が多い傾向にありますが、幅広い年齢層で発症する可能性があります。主な症状は、血液や粘液が混じった下痢(粘血便)と腹痛です。症状が強くあらわれる「活動期」と、症状が落ち着く「寛解期」を繰り返す特徴があります。
現在の医学では完全に治癒させる原因療法は確立されていませんが、免疫の過剰な反応を抑える薬物療法(5-ASA製剤や生物学的製剤など)が進歩しており、適切に治療を継続し粘膜の炎症を抑える(粘膜治癒)ことができれば、日常生活を送ることができる状態を目指せます。
潰瘍性大腸炎の症状は、炎症の範囲(直腸のみか、大腸全体か)と炎症の強さによって異なります。
大腸(結腸ならびに直腸)の粘膜に異常な免疫反応が起こる病態です。
病変の広がりによる分類
直腸から発生した炎症が、口側(盲腸側)に向かって「連続して」広がるという特徴があります。また、クローン病が腸の壁全体(全層)に深い炎症を起こすのに対し、潰瘍性大腸炎の炎症は原則として腸の壁の最も浅い層である「粘膜」および「粘膜下層」にとどまります。
内視鏡(大腸カメラ)で観察した際、正常な大腸粘膜にみられる血管の網目模様(血管透見像)が消失し、粘膜全体が赤く腫れ、少しこすれただけで出血しやすくなるという特徴がみられます。進行すると、無数の潰瘍が形成されることがあります。
自らの免疫システムが大腸粘膜を攻撃してしまう原因は、単一の要素ではなく、複数の要因が関係していると考えられています。
家族内に炎症性腸疾患の方がいる場合、発症リスクがやや高まることが報告されていますが、単一の遺伝病ではありません。
食生活の変化(高脂肪・高タンパク食)、ストレス、睡眠不足などが、発症や症状悪化の関係要因になると考えられています。
大腸内の細菌のバランスが崩れ、特定の細菌に対する免疫システムの反応が炎症を持続させる要因の一つとして考えられています。
診断の確定、重症度の評価、感染性腸炎などの除外のため、以下の検査を行います。
主な検査方法
治療の目標は、症状がない状態(臨床的寛解)を達成し、内視鏡で見ても粘膜の炎症が落ち着いている状態(粘膜治癒)を長期にわたって維持することにあります。
薬物療法(内科的治療)
血球成分除去療法(GCAP/LCAP)
外科的治療(手術)
「便に赤い血が混じる」「ゼリー状の粘液に血が混ざった便が出る」「下痢と腹痛が数週間以上長引いている」といった症状がある場合は、消化器内科での内視鏡検査による確認が推奨されます。
「胃腸炎だろう」「痔からの出血だろう」と自己判断する前に、消化器内科で大腸内視鏡検査による確認をご検討ください。
当院は東新宿駅徒歩30秒・新宿三丁目駅徒歩8分と、新宿エリアからアクセスしやすい立地です。症状や検査結果に応じて内視鏡検査をはじめとする各種検査をご提案し、必要に応じて連携する基幹病院へのご紹介にも対応しています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。