胃炎
胃炎
胃炎は、胃の壁を守っている粘膜の防御機能が低下し、胃の粘膜に炎症が生じる病態の総称です。発症の経過から「急性胃炎」と「慢性胃炎」に大別され、それぞれ原因や病態が異なります。
急性胃炎は、痛み止めなどの薬剤、過度なアルコール、強いストレス、アニサキスなどの寄生虫が引き金となり、突然のみぞおちの痛みや吐き気、出血(吐血や下血)を引き起こすことがあります。一方、慢性胃炎の多くは「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」の感染が原因です。慢性胃炎は自覚症状が少ないことが多いですが、長期間炎症が続くと胃の粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)」に進行することがあり、将来的な胃がんのリスクと関連することが報告されています。
治療の考え方
胃炎の症状は、急激な粘膜の変化によるものか、慢性的な機能の低下によるものかで異なります。
急性胃炎の症状
慢性胃炎の症状
胃の壁は、内側から「粘膜」「粘膜下層」「固有筋層」「漿膜下層」「漿膜」という5つの層で構成されています。胃炎は、最も内側にある「粘膜」に炎症細胞(白血球やリンパ球など)が集まり、組織に変化が生じている状態です。
胃は、食物を消化し、外から入ってきた細菌を殺菌するために、強い「胃酸」と、タンパク質分解酵素である「ペプシン」を分泌しています(攻撃因子)。これに対して胃の粘膜は、「粘液」の層で自らを覆い、豊富な血流によって細胞を新しく生まれ変わらせることで、胃酸から壁を守っています(防御因子)。
胃炎は、この「攻撃因子」と「防御因子」のバランスが崩れ、胃酸によって胃粘膜に変化が生じることで発症します。
胃炎は大きく「急性胃炎」と「慢性胃炎」に分けられます。
慢性的な炎症がもたらす特徴の一つに、粘膜の形態変化(萎縮と化生)があります。
胃炎を引き起こす原因は、急性と慢性で異なります。
急性胃炎の原因
慢性胃炎の原因
胃炎の診断、がんのリスク評価、原因菌の確認のため、以下の検査を行います。
主な検査方法
急性期は「粘膜の保護と胃酸の抑制」、慢性期は「原因菌の除菌と発がんの経過観察」が治療の中心となります。
急性胃炎の治療
慢性胃炎の治療
「突然みぞおちが激しく痛み、吐き気が止まらない」「鎮痛薬や風邪薬を飲んだあとに胃が痛くなった」という場合は、内視鏡検査による確認が推奨されます。
これらは胃からの出血を示すサインの可能性があり、昼夜を問わず救急外来や消化器内科を受診し、緊急内視鏡検査を受けていただく必要があります。
症状が全くなくても、これまでにピロリ菌の検査や胃カメラを受けたことがない40歳以上の方は、慢性胃炎(萎縮性胃炎)が進行している可能性があるため、胃がんの予防と早期発見のためにスクリーニング検査をご検討ください。
当院では、新宿・東新宿エリアで胃炎についてご相談を希望される方に向けて、内視鏡検査をご提案しています。新宿駅・東新宿駅からアクセスしやすい立地で、診断から治療方針の決定まで対応しています。