お腹が張る(ガスが溜まる)
お腹が張る(ガスが溜まる)
お腹が張る感じは、医学的には腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)と呼ばれます。胃や腸の中にガスや液体、便が多く溜まっている状態、あるいは腸の動きが低下して内容物がスムーズに送られないことによって生じます。
多くの場合、食生活やストレスによる一時的な機能の変化が原因ですが、大腸がんや腸閉塞、腹水の貯留などが背景にある場合もあります。お腹が張ることで「食事が摂れない」「腹痛を伴う」といった変化がある場合は、内視鏡検査による確認が推奨されます。
お腹の張りと関連する疾患
「太鼓を叩くようにお腹がパンパンに張っている」「ガスが溜まって苦しい」「服のウエストがきつくなった」などと表現されます。みぞおちのあたりが張る「上腹部膨満」と、下腹部全体が張る「下腹部膨満」に分けられ、それぞれ関係する臓器(胃か腸か)が異なる傾向があります。
食後すぐに張る場合は、胃の送り出す力の変化や空気の飲み込み過ぎが考えられます。夕方から夜にかけて次第に張りが強くなる場合は、日中の活動や食事による腸内ガスの蓄積が関係していることがあります。排便やおならで一時的に楽になるかどうかも、原因を確認する上での手がかりとなります。
お腹の張りに伴い、息苦しさや動悸を感じることがあります。これは拡張した胃腸が横隔膜を押し上げることによる影響です。
意図しない体重減少や、顔や目が黄色くなる黄疸、足のむくみを伴う場合は、肝臓の状態や腹水との関連を確認するため、内視鏡検査や画像検査による確認が推奨されます。
一時的な食べ過ぎによる張りは数日で改善することが多いですが、数週間以上にわたって慢性的に続く場合は、検査による確認が推奨されます。
お腹の張りの背景には、以下のような要因や疾患が考えられます。
早食いやストレスにより、無意識に空気を飲み込むことで胃腸にガスが溜まることがあります。
炭酸飲料、豆類、イモ類、人工甘味料などのガスを発生させやすい食品の摂取や、食物繊維の急激な摂取量の変化も関係することがあります。
検査で異常がないにもかかわらず、ストレスなどで腸が過敏になり、腹痛や便通異常とともに張りを繰り返す疾患です。
腸内に便が停滞することで、発酵が進み、ガスが発生しやすくなります。
腫瘍によって腸が狭くなると、ガスや便の通過が妨げられ、張りや痛みが生じることがあります。
過去の手術後の癒着や腫瘍により、腸の流れが滞る状態です。激しい痛みや嘔吐を伴う場合は、医療機関での対応が必要です。
小腸内で細菌が増殖し、食後すぐに多量のガスが発生する病態です。
お腹の張りの原因を確認するため、以下のような検査を行います。
主な検査方法
「ただのガス溜まり」と見過ごされやすい症状ですが、以下のような場合は内視鏡検査による確認が推奨されます。
上記のような症状がある場合は、医療機関を受診してください。
「張りが強くて食事が摂れない」「夜も眠れないほどお腹が苦しい」といった、日常生活への影響がある場合も、内視鏡検査による確認をご検討ください。お腹の張りを「体質」や「年齢のせい」と考える前に、検査で原因を確認することが、症状に応じた対応につながります。特に40歳以上で大腸検査を受けたことがない方は、検査をご検討ください。
当院は東新宿駅徒歩30秒・新宿三丁目駅徒歩8分と、新宿エリアからアクセスしやすい立地です。症状や検査結果に応じて内視鏡検査をはじめとする各種検査をご提案し、必要に応じて連携する基幹病院へのご紹介にも対応しています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。