大腸憩室とは?|東新宿駅前こばやし消化器内科|東新宿駅から徒歩30秒|生活に寄り添った内視鏡検査で食道・胃・大腸から健康をサポート

ヘッダー画像

大腸憩室とは?

大腸憩室とは?|東新宿駅前こばやし消化器内科|東新宿駅から徒歩30秒|生活に寄り添った内視鏡検査で食道・胃・大腸から健康をサポート

「大腸に憩室がありますね」——健診や大腸カメラの結果でそう言われたことはありますか?聞き慣れない言葉ですが、実は日本人に非常に多い疾患で、加齢とともに有病率が上がります。このコラムでは、大腸憩室症の基本と、その原因・リスク因子についてわかりやすく解説します。

大腸憩室症とは?

憩室(けいしつ)とは、大腸の壁の一部が袋状に外側へ飛び出した状態のことです。この袋が大腸に複数できた状態を「大腸憩室症」といいます。

多くの場合は無症状で、大腸カメラや健診のバリウム検査で偶然発見されます。ただし、憩室に便やカスが詰まって炎症を起こす「憩室炎」や、出血を起こす「憩室出血」に発展することがあり、その場合は腹痛・発熱・血便などの症状が現れます。

  • 無症状(憩室症):大腸カメラや健診で偶然発見される。治療は不要ですが、経過観察が推奨されます
  • 憩室炎:憩室に炎症が起きた状態。腹痛・発熱が主な症状です
  • 憩室出血:憩室から出血した状態。血便が現れ、右側憩室は出血リスクが高いとされています

大腸憩室はなぜできるのか

大腸憩室ができる原因は、「右側(上行結腸・盲腸)」と「左側(S状結腸・下行結腸)」で部位によって異なることがわかっています。

右側の憩室

アジア人に多く、日本人の憩室の約半数が右側に発生します。国内のCTコロノグラフィーを用いた研究では、有病率は48.1%とされており、若年者では右側優位、高齢者では左側も増える傾向があります。

右側憩室に関連するリスク因子

  • 肉食摂取:肉類の摂取頻度が高いほど、右側憩室ができやすいことが報告されています
  • 加齢:若年者にも発症しますが、年齢とともに増加します
  • アルコール・高血圧:いずれも憩室のリスクを高める因子とされています
  • 慢性便秘:右側憩室では便秘がリスクを下げるという逆説的な報告があり、左側とは病態が異なる可能性があります

左側の憩室

欧米人に多く、低食物繊維・高精製食品の食事との関連が強いとされています。S状結腸に好発し、75歳以上では約75%に認められるという報告もあります。

左側憩室に関連するリスク因子

  • 低食物繊維・西洋型食事:精製食品・食物繊維不足の食事はリスクを高めます
  • 加齢40歳未満では有病率10%未満ですが、75歳以上では約75%に達します
  • 肥満:肥満の方は左側憩室ができやすいとされています
  • 大腸の長さ:S状結腸が多発する症例では、大腸全長が有意に短い傾向があります

便秘と大腸憩室症の関係

左側憩室(特にS状結腸)では、低食物繊維の食事による慢性的な便秘が腸管内圧を上昇させ、憩室形成につながると考えられています。「便秘くらい」と放置していると、長期的に大腸憩室症のリスクを高める可能性があります。

便秘が慢性化している方は、生活習慣の改善だけでなく、適切な薬物療法を早めに始めることが大切です。当院では便秘症の診療も行っています。「なかなか改善しない」「市販薬では追いつかない」という方は、一度ご相談ください。

憩室の有無は大腸カメラでわかります

大腸憩室は、症状がない限り自覚することはできません。過去に憩室炎と診断されたことがある方や、健診で指摘を受けたものの大腸カメラをまだ受けたことがないという方は、一度検査を受けることが望ましいです。

大腸カメラでは憩室の有無・部位・数を直接確認できるほか、大腸がんやポリープなどの病変も同時にチェックすることができます。当院の大腸カメラについて詳しくはこちらをご覧ください。